腰のストレス 腰痛はなぜ起こるのか?


座りっぱなし、立ちっぱなし、1日中同じ作業をする、などを行うと腰(腸腰筋)には大きなストレスがかかります。そうすると血液の循環が悪くなる虚血が起 こり、酸素や栄養が循環されないという状態へ。この時点ではまだ腰のダルさ程度ですが、状態が続くと疼痛物質(毒素)がたまって神経を刺激、炎症を起こし ます。さらに脳が痛みを保護するために痛い部分を固める作業を開始。するともっと酷い筋肉の拘縮、血流の悪化などが発生し、止まらない負のスパイラルが始まるのです。

椎間板ヘルニアは全体のわずか5%。9%には、すべり症、圧迫骨折、脊柱管狭窄症などが入る。
85%は、なんと原因不明!
出典◎Deyo RA.et.al.

なぜ腸腰筋が拘縮するの?

筋肉には、自動車のシートベルトのような仕組みがあります。シートベルトは、ゆっくり引っ張ると普通に出てきますが、急に引っ張るとロックがかかってガチ ンと止まります。それはまさに急激な負荷が筋肉にかかった時に、筋肉が傷つかないための仕組み。ガチンと止まってしまったシートベルトは無理やり引っ張っ ても絶対に伸びませんね。それと同じように、縮んだ筋肉を急に引っ張っても元には戻りません。「放っておいたらそのうち治るだろう」なんて思うのはとんで もない!ロックされたシートベルトの如く、ずーっと引っ張られているようなもの。慢性化して、ますます緩みにくくなっていくのです。

腸腰筋の縮みチェック          

  • 姿勢をよくするよりも猫背の方がラク
  • 長く椅子に座っていると腰が重くなる
  • 絶えず腰がだるい、重い
  • 掃除中など中腰の姿勢で痛くなる
  • 横向きで丸くなって寝るのがラク
  • 朝起きたら腰が痛い
  • 長い時間の立ち仕事は腰が苦痛
  • 下腹がぽっこり出ている
  • ヒップが下がっている